napper

犬のしつけインストラクター乳がんステージⅢbからのサバイバル挑戦

美味なるお土産と名男優の色眼鏡

L&Kのおかーさん、いつもほんっっまにありがとうございます!
20171125231857e11.jpg
レッスンさせてもらってる補佐役はともかく、
いつも草刈りで土に同化してるワタシにまで(泣)



昔ね、ワンコのお勉強で1泊2日のワークショップに参加したですよ。
れっちゃんと一緒に。

確か「犬の行動を学ぶ」的な内容で、講師は海外の先生やった。
広いドッグランにワンコたちを放して、
行動観察したり介入のタイミングを勉強したり。



R&Hファミリーの皆さまから、小西の黒豆パンー!
2017112523191757b.jpg
うわーい♪いつもすぐに売り切れてしまうという幻の黒豆パンっすよ。
わざわざ届けて下さってありがとうございます。



当時まだ若かったれっちゃん、
嬉しそうにドッグランで走っていたら、
一緒に参加してたワンコに追いかけられて後ろ足を咬まれました。

ものすご大きな声で「キャンキャーーーン」と悲鳴をあげて、
咬まれた足を痛そうにひきずって、ランの端っこへうずくまってしまってんな。


れっちゃんの元へ駆け寄ろうとしたワタシを、
外国人講師の先生と主宰団体のインストラクターたちは静止した。

「今行ってはいけない。」

「怖がることがクセになるから。」

と。


うまうまっ うまうまっ♪
2017112523192912e.jpg


広いドッグランのあっち側で、震えながらうずくまるれっちゃんの元へ
ワタシは行ってあげられなかった。

でもれっちゃんの目は、明らかにワタシに助けを求めてて、
「痛いよ。お母さんこっちへ来てよ、助けてよ」
て言ってた。

だけど講師と主催団体インストラクターたちは
それを「無視しなさい」と言って、ワタシが近寄ることは許されなかった。

その後もセッションの間中、れっちゃんはずーっと震えて縮こまってました。
目でワタシに助けを求めながら。


ドッグランセッションが終わってから、急いでれっちゃんに駆け寄り、
怪我がないかを確かめ。

幸い皮膚に咬傷や出血はなかったけど、
打撲(犬の咬傷はしばしば打撲傷になる)はあったかもな。
その後もしばらくは爬行してたから。


そやけど、その後も講師やインストラクターたちから
怪我の有無を確認されることもなく

挙句の果てに
れっちゃんに付いたあだ名は

「名男優」

やった。

「彼は大げさだ、飼い主の気を引く為に痛がる演技が上手い」
残りのワークショップの間中、れっちゃんはそう呼ばれた。


その時感じたものすごく大きな違和感と疑問。

え、もしほんまに怪我してたらどうやったん?
確認せんでええのん??
責任者としての在り方への疑問。

いや、怪我の大小にかかわらず、そら咬まれれば痛いやろ?

痛いことを「痛い」と言ってるパートナーに、
気を引くための演技と決めつけて
シカトかましたりせせら笑うのが正しいしつけなん??
それで本当に犬との良い関係が育てられるのか、の疑問。


10年近く持ち続けてきたその疑問への答えは

今でもやっぱり「NO」やわ。



そらな、何でもかんでも、庇えば良いというもんじゃない。
時には「ガンバレ!」と伝えることも必要。

そやけどな、

結局それって、

その状況が、そのワンコのキャパを超えてるのかどうか

の見極めがあってこそ、なんやと
10年かけて自分の中で答えを出した。


強すぎる依存心から、必要以上に庇護を求めるなら、
それは時にお断りすることや
介入せずに見守ることも必要やろう。

いつでもすぐに「ヨシヨシ可哀そうでちゅね~」と庇いこむことが、
かえってそのコの精神的な辛さを助長する時もある。


けど、”そのコなりのキャパ”がすでにオーバーしてるなら、
ガンバレもクソもないよな。

即座に助けてあげないと、
そのコは孤独の中で、飼い主に助けてもらえない不信感を育てるか
自分だけで対処(多くの場合は吠える、咬む)することを余儀なくされる。


だから○○の時は○○しましょう、なんてマニュアルじゃダメなんだ。


今はOK?それともNG?
その状況でワンコが学習するのはどんなこと?

とても難しく微妙な
その見極めをできること
瞬時に必要なチョイスができること
(それを教えることができること)

それがプロに求められてるスキル・・
少なくとも、ワタシがあの時ワークショップで教えて欲しかったのは
その知識とスキルやった。



「できるだけ簡単に」
「手間をかけない」
そんなしつけの方法が「飼い主に親切」なのだと
インストラクターの勉強をしてる時に習ったけど

ワタシは違う道を選ぶ。


ワンコの心理や感情、サイン、習性、言い分・・

「犬のしつけ」の上で今までほとんどニンゲン側から無視されてきた
そんな細かいコトや
時に犬の習性に合わせてニンゲン側が譲歩すること
時にきちんと向き合って主張すること
手間暇かけて育て、かかわるということ

ワンコの言い分を読み取り
ケース・バイ・ケースで必要な対応をする

ワタシはそれこそが”共に生きるパートナー”への
楽しい道のりやと思ってる。



もしも今なら

震えてうずくまるれっちゃんの元へ瞬時に駆けつけるやろう。

傷がないかチェックして
もしも大丈夫やったら
「大変な目にあったな。ま、人生そんなコトもあるさ」
と微笑んで彼の肩をポンポンと叩き

「歩けるかい?ちょっと外へ出ようか」
と誘い出し
「まあ、飲めや」
と水の一杯でも勧めるやろう。


たとえどんな肩書きであろうと
どこかの誰かが言うことが絶対正しい、間違いない、なんて
鵜呑みにしてるだけじゃあ

目の前のパートナーが悲しむ。

自分の目で見る。
自分のココロで受け止める。
自分の頭で考える。
自分のカラダで動く。

自分でパートナーと生きていく。


以後そうやって付き合ってきたれっちゃんは

公園で足をくじいた時に
・・かーちゃん、痛い・・と涙目でヒョコヒョコやってきて
「痛いの痛いの飛んでけーー」してもらって
また笑顔で遊びに行ったり

山で肉球に棘が刺さった時も
3本足でやってきて
「ココ、なんか痛いねん。見てくれへん?」て足を差し出して

指で棘をピ!と抜いてあげたら
「ありがとね♪」と手をペロッと舐めてご機嫌よく歩き出す

そんな寄り添い方をしてくれてます。



名男優?

その色眼鏡、ワタシたちにはやっぱり必要なかったねえ。
あの時、かけることを拒んだこと、きっと間違ってない。
20171128103052ccd.jpg
ねえ、れっちゃん。

ワタシと、ニンゲンの過ちを何度も許してくれて、ありがとう。





関連記事
スポンサーサイト

COMMENT▼

No Subject

夜中におはようございますΣ(O_O;)
今回のブログはすごく考えさせていただける内容で、私も共存できる方法をと考えて先生の教室に行かせていただいているので人間のエゴとしつけについてれっちゃん頑張ったねって思います。

いつもお散歩中にわんちゃんが集まる公園で飼い主さんたちとお話するのですが、先日は10匹以上のわんちゃんと飼い主さん8人が集まっていた日があり、こんなことがありました。
ほとんどが私の母くらいの歳の飼い主さんたちでしたが、ジャックラッセルちゃんを連れた方がいらして枯れ枝を見つけて咥えたわんちゃんにすごく怒っていて、わんちゃんが取り上げられた枝を噛み直して飼い主さんの手を傷つけてしまいました。
流血した飼い主さんがすぐ帰路についた中、井戸端会議を始めた飼い主さんたちはいなくなった飼い主さんではなくわんちゃんのことを『あの子は聞き分けないわ』『いつもキツイ性格やから』『○○さん平気やろか?』と話していて、違和感を覚えてしまいました。

あの子はいつも取り上げられてばかりでダメダメと言われ続けてきたという考えにすぐ行き着いて、だから取り上げないでと主張してついやってしまったと感じました。
それくれたらコレあげるよとか、じゃあしょうがないからこれあげるよというやり取りがもしも出来ていたら?とたくさん考えてしまって、だってその出来事があるまで他のわんちゃんと仲良くできてるいい子だったし、別に取り上げようとされた時唸ったわけでもありませんでした。
元々の性格のようにわんちゃんの悪口(そう聞こえたのですみません)を言う飼い主さんたちに悲しくなってその日は帰宅しました。

躾としては間違いかもですが私はあずきが枯れ草を拾っていても枝を咥えて歩いてもドングリ拾っても取り上げないようにしています。
でも煙草の吸い殻とか、お菓子の袋とか、あずきの身体に良くないものは取り上げます。
離してくれない時は無理やり口を開く場合もあります。
でもそうでない場合はアレもコレもダメダメってどうなのかなと・・・。

これもそれぞれの信念で躾されておられるならいいと思うのですが、他の飼い主さんが決め付けることでもなくて、もしかしたら他のわんちゃんがいたから余計に取られたくなくて意地になったのかもですし・・・。もやもやしました(・ω・`;三´・ω・;)

池田あずきさま

ほんとにね・・
ヒトとワンコとの関係を追求しようと思うと、もはや「犬のトレーニング方法」の枠をはみ出して
「生き物としてのヒトの在り方」「ニンゲンという存在とは?」にまで到達してしまいます。

犬という生き物は、元々そこら辺をウロウロしてましたよね~
昔は、今みたいな”犬専用”のオモチャなんか当然なかったし。
人工物といえばせいぜい靴やサンダルを噛んでしばかれてた程度で、
あとはテキトーにそこら辺の木の枝なんかを齧って遊んでましたよね。
(木の枝齧って死に絶える生き物なら、きっと今頃犬は絶滅しとる)

だけど時代が変わって、犬のしつけブームがやってきて、
可愛い色とりどりの”ペットグッズ”が与えられるようになった代償に、
当り前に身の回りにあるものが”NGなもの”になってしまいました。
犬は変わってないんですが、ニンゲンが変わっちゃったんだな。

むやみに取り上げないあずき母さんの育て方、素敵です♪
私もれっちゃんや預かり子犬とは、木の枝や松ぼっくりで遊びますよ^^
ただ、中には興奮しすぎてうっかり飲み込んでしまうコがいるので、そのコの遊び方の傾向を掴むことが大切・・
遊び方だって個性がある。やっぱり、全てOK、全てNGのマニュアルじゃないんだなあ。

ワンコは元々、奪い取られるのを本能的に嫌がります。
くわえるのが大好きなワンコならなおさらね。
だからこそ、あずき母さんが感じたように、ケンカにならないやり取りを”人が”学び、ワンコに伝える練習が必要なのよね。

「ホントの犬ってどんな生き物?」
からの
「だからどうすればいい?」
な考え方が、もっと広がればいいのにな・・と孤軍奮闘デス(*^^*)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://napper.blog.fc2.com/tb.php/603-cd77dca0

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

Graceのブロマガ

犬に興味のある方や、しつけインストラクター向けのディープな話題。ブログでは語りきれないGrace的思考のアレコレ。興味のある方はぜひ。(有料記事)

プロフィール

Grace

Author:Grace
ドッグトレーニングインストラクターにして、只今闘病中。乳がんステージⅢbからのサバイバルを目指しつつ、日々想ふことあれこれふわりふわり。

2014/2
7cm大腫瘍発覚
リンパ節転移
ステージⅢb

2014/3 
CVポート埋め込み
抗がん剤開始
FEC×4クール

2014/6 
ハーセプチン+ドセタキセル×4クール

2014/9/29
切除手術(右全摘)
腋窩リンパ節郭清

2014/11/4
ハーセプチン×14クール

2014/12/18
ホルモン治療タスオミン開始
(5年間予定)

2015/1/21
放射線治療25回 50Gy

カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

かうちゃん

ブログ内検索