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犬のしつけインストラクター乳がんステージⅢbからのサバイバル挑戦

ミッフィー事件(時効なし)

寒くなってきましたねえ。


可愛いミッフィーちゃんの毛布?
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中にはれっちゃーん♪
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コワモテれっちゃんとミッフィーちゃんのギャップよ。


ミッフィーちゃん毛布、もう何年もれっちゃんの愛用品です。

寒い夜はミッフィーちゃんにくるんでもらって、
静かに背中をトントンされて眠りにつくのが
至福の時らしい。




E&Iちゃんのママから♪
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大好物のスコーーーン!
きゃーありがとうございますーー嬉しいーー♪


毎年、この毛布を見ると思い出すことがあります。

かつて一度、れっちゃんがくるまっている時に
この毛布に触れようとした人(家族ではない)を、
れっちゃんは本気で怒り狂って咬んだことがありました。

手を引いた後も相手を壁際に追い詰め、
唸り声をあげながら何度も飛びかかった。
ワタシが制止するまで、彼は攻撃行動を止めなかった。


それまで「イヤだよ、やめて」と伝えようとして
歯を当てようとするれっちゃんは何度も接してきたけど

「やりすぎちゃったね、ごめん」と謝って
ちゃんと気を配って「イヤじゃないやり方」を心がければ
受け入れてすぐに穏やかなれっちゃんに戻って

歯を当てることは致し方なく身を守るための防衛なんだ、って理解できたけど

この時は違った。

「怒りに燃え」
「憎悪から積極的に相手を傷つけようとする」
犬の姿を初めて目の当たりにした瞬間。
(しかもそれが我が愛犬という)



土から水と栄養をもらって、こんなに美しい実が実る。自然ってすごい。
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甘くて美味しかったですぅー!AちゃんCちゃん、ありがとう~~~


ワタシが間に止めに入ってもなお、
彼は目をギラつかせて
隙あらば飛びかかろうとしていて

そこにいたのは「れっちゃん」じゃなくて

怒りと憎悪で相手をやり込めようとする「猛獣」だった。

「ハウス!」のコマンドを教えておいて本当によかった、と
思った。


咬まれた人の手首には、れっちゃんの牙が刺さった跡があり、
皮膚に穴があいていて
レベル3(レッドゾーンに入る)の咬みだった。



わわわ~~~補佐役のお腹に優しいおうどん!!!
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教室に鍋を持参して頂きます~楽しみ♪♪
Aちゃんのママ、ありがとうございますーっ


咬まれた人は犬の専門家で
「自分が悪いのよ~寝てる犬に迂闊に触ろうとしたんだから」
って言って下さったけど

傷を負わせてしまった申し訳なさと
その事故を未然に防げなかった自分のふがいなさと
育て方が間違っていたのではないかという後悔と

この先自分には犬のプロになる資格なんかないんじゃないかと
(確か当時まだ勉強中)(いや今でもやけど)

しばらく立ち直れないくらい、落ち込みました。

あの時何が起こったのか
どうしてれっちゃんは(犬は)あれほど激昂したのか
これからどうすればいいのか

れっちゃんと犬の神さまから、この時
大きくて重い宿題をもらったなあ。



ヘソ天で眠る14歳。
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この無防備な彼を撫でまわせるのも、多分世界で数人だな。


この時を境に
私がココロから知りたいと願うようになったのは

「問題行動の直し方(トレーニング)」
よりも

まずは「犬と言う生き物」そのココロと心理(考え方)。


あの時のれっちゃんのココロを知りたい。
あの時のれっちゃんの怒りの衝動を理解したい。

愛おしいと思えばこそ、
その理解なくして、一方的に彼にトレーニングで「変われ」とは言えない気がして。



あれから何年も経ち

彼ら独自のモノの考え方や感じ方
習性から来る思考パターン
そんなものが理解できるようになってきて

だからこそどんなトレーニングが必要なのか、とか
だからこそこれはトレーニング云々の問題じゃないんだ、とか
ちょっとずつ見えるようになってきて


少なくとも犬という生き物は

褒め言葉とオヤツ(食べ物)
もしくは叱り

そんなものだけで全てニンゲンのお好み通りに
いくらでも変えられるような
そんな単純な動物じゃない、ってことや

私たちが思うより複雑な感性や高い知性を持っていること
自分の意思をしっかり持っているということ

知れば知るほど、「問題行動なんでも一発解決」なんかウソっぱちで
彼らは個々の”ココロ”を持っているからこそ
当然「犬を変えるトレーニング」にも限界があるんだ、ってことが
見えてきて。


いつ、どこで、誰が毛布を触っても怒らない犬にしなきゃダメ?
どんなに考えても、その必要性はワタシには分からなくて。
だから、結局特別なトレーニングはしなかった。

あの時、家以外の場所で、徹夜が続いてた。
落ち着ける自宅じゃない場所で、長時間付き合ってくれていたれっちゃんも、疲れ切っていた。
ようやく、あの時ミッフィーちゃんに包まれて、れっちゃんは眠りについた。

普段から、その人とれっちゃんは「オモチャの取り合い遊び」をしていた。
その人の伸びる手は、「今回も奪おうとする手」だと反射的に認識した・・。

普段は遊びでも、疲れている時には苛立ちに変わることもあるやろう。
疲労が強いほど、苛立ちが一気に怒りへと変化するその心理も、今なら理解できる。

・・いや、純粋に遊びだと思っていたのは、ニンゲンだけかもな。
もしかしたら、普段から
「奪い合う能力の高さ」をれっちゃんはその遊びの中で確認していたのかもしれない。


れっちゃんはワタシならば、いつどんな時に毛布を触っても怒らへんのよ。
そりゃ飼い主だから?

だとしたら、それこそが「犬と特定の人との信頼関係(絆)」ってやつやんな。
だとしたら、その信頼関係を考えずに、誰にでも触らせるようにするトレーニングって
この場合必要あるんかな。(しかも毛布)


自分だけを特別な存在としてなついてくれる、
世界でワタシだけのマイドッグ!
実のところ、みんな犬のそんな一途なトコロに魅力を感じているはずやのに

いつでも誰にでも触らせる犬や
誰が何をしても嫌がらない犬
そんなものを全ての犬に求めちゃう矛盾を感じるのは、ワタシだけなんかな?


他人が好きじゃない犬の飼い主さんは言う。
「愛想がなくて困ったコ」

他人が大好きで尻尾フリフリな犬の飼い主さんは言う。
「誰にでも愛想がよくて、私じゃなくてもいいんだわ」

えーーーワンコ、どうすりゃいいの。
(決して”過剰な”状態でもええやん、と言ってる訳ではないので。念のため。)


犬のしつけ。
不都合なことは全て「トレーニングで犬を変えてやろう」なんて、
ニンゲンは時に横暴で思いあがった考えに陥りやすいねんなあ。
(もちろん変えてあげなきゃいけない時もあるで。犬のココロの平穏のために。)

れっちゃんをはじめ
たくさんの犬たちの声なき声を聴くと
彼らの「いくらオヤツをもらったって無理だよ~(泣)」という言葉が
聞こえてくるときがある。

変えるべきこと。
理解して受け入れること。
マネージメントで回避するべきこと。

それはその犬、場面によって千差万別で
ただただ「なんでも都合よく言うことをきく犬」を求めすぎれば
きっと犬の神さまに叱られる。


オヤツを使った暴君になっていないか。
オヤツを使うから全て優しい、なんて勘違いしていないか。
自分が犬に求めてること、ちゃんと分かっているか。


「信頼するアナタだから、ボクは許すんだ」

そんなワンコのキモチ、
「しつけ」「いい子」の名の元に見失ってはイケナイですぞ、と

毎年ミッフィーちゃんが語り掛けてくるんだな。

だから、この毛布は捨てられないねんなあ。







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COMMENT▼

No Subject

こんにちは(*´꒳`*)
一昨日は突然訪問したにも関わらず、教室に参加させていただきありがとうございました♪

れっちゃんの激昂とジレンマに考えさせられました。
初めて会ったれっちゃんは凛としていて、とても大人しく、私の顔にもキスをくれて、あずきにも落ち着いた目線で接してくれる【兄貴】という感じのわんちゃんで、先生のブログでのれっちゃんが想像出来ないほどでした♪(/ω\*)
でもわんちゃんも人間と同じで、普段は許容できることが一瞬の出来事でイラっとしたり、ほっといて!と思うことだってあるんですよね。

私はとても至らない飼い主で、右耳が悪いせいでこの間の教室でドッグランでもあったことですが、時々すれ違うわんちゃんがあずきに鳴きついても遠くで鳴いてるわんちゃんがいても気づかないことがあります。
それに対して鳴き返すあずきを見ても何に対して反応しているのか気づいてあげられないことが多々あって悲しくなったりも・・・。

信号のない小さな交差点や、道幅の狭い道路で右や後ろからクラクションを鳴らされたとしても左から拾う音だけで判断するとどこから車が来ているかさえ分からなくなりますし、エンジン音で気づくことさえ出来ずに鳴らされたクラクションや自転車のベルに驚いて飛び上がるあずきにいつもごめんねって謝ります。

こんな人として欠けている私が躾教室に行っても、他の飼い主さんやわんちゃんのようになれないのではとパピー教室に通う前はすごくすごく悩んでいました(oωo;)
聞こえない分を補おうと、過保護のように目であずきを追ってしまい、聞こえない分なかなかどこかで鳴いてるなぁという態度のアドバイスも意識しないとつい忘れてしまう感じで、あずきはいい子だから私自身があずきをダメにしているのではと落ち込んだり、もう心の中は大戦争で頭の中は常に迷子になったりしてます(汗)

先生の考え方は私にはとても素敵で魅力的で、きっと血液型とか星座とかと同じで【大体こんなタイプ】でしかなくて、1匹1匹や、飼い主さんの接し方や、暮らしてる環境なんかで違ってきて、マニュアルなんて存在しないんだと思います。

他の飼い主さんとわんちゃんのようにはなれないかもしれないですけど、これから先の『あずきと私の歩き方』が見つけられたら嬉しいです(*´-`*)
これからもそのお手伝いをしていただけたらとても助かります。

P・S
おうどん喜んでいただけて良かったです♪
更新楽しみにしていますね。

池田あずきさま

わざわざクッキーを持ってきて下さったお気持ち、めっちゃ嬉しかったですー!!
(ふふ、グレートなクッキーは明日のブログに登場です♪)
本当にありがとうございました。
そして突然レッスンに引っ張り込んで&引き留めてしまってすみません(;'∀')

おうどん、補佐役と毎日拝みながら虎視眈々と頂くチャンスを狙ってます(笑)
(ゆっくり味わって頂きたいので、べストなタイミングを見計らっておりますの~♪)

そうなんです、あれが普段のれっちゃんなんです。
そんな彼を一瞬で猛獣に変えてしまうほどのこと。
ヒトと犬との価値観や認識の違いは、時として想像以上に大きいんだ、と知りました。
(まあ、彼はその表現が犬一倍過激なんですが)
我慢してくれるワンコほど、その気持ちが見落とされてしまがちなんだろうな、ということも、
「我慢しない犬・れっちゃん」に教えてもらったかな。

あずきママは至らなくないですよ。欠けてもいないです。
「そのコの気持ちを理解したい」「そのコを大切にしてあげたい」
そう願うあずきママが、至らない飼い主の訳がありません。

「ごめんね」って謝って、「うん、別にいいよ」って言ってくれるのがワンコです。
れっちゃん、何に向かって吠えてるの??彼にしか聞こえない音(ワタシよりずっと耳良いですもん)なんだろうなーってこと、しょっちゅうです。
ボーっと散歩してて、自転車のベルや突然塀の中から吠えかかられて、一緒に飛び上がることもありますよ。( ̄∇ ̄)
そんな時はれっちゃんと「もービックリしたなー?!」と顔を見合わせて一緒にビックリを分かち合います。
するとね、れっちゃんは「だよね!」って言ってくれるんですよ。今度あずきちゃんに言ってみて!

完全無欠な人は多分、いません。
かく言う私も、ひどい脊椎側弯のせいかはたまた右胸の手術のせいか?右手が痺れてイマイチ言うことをききません。
しょっちゅうカップラーメンをこぼしたり、コップを落としたりしています。
力の強いワンコのリードはもう持てないし、咄嗟に止めることが間に合わないときもあります。
心膜炎で、1時間レッスンで立って声を張ることもできません。
インストラクターとしては、致命的なんだろうな・・と思います。引退を考えたこともあります。
だけどやりたい。続けたい。好きやもん。
補佐役や周りの人たちに助けられながら、「出来る範囲で出来る方法」を探します。

あずきママも、探しましょうね。「出来る範囲で出来る方法」私たちと一緒に。
世界でひとつの、ママとあずきちゃんとのカタチ。
出会えてよかった。一緒にいて幸せ。そう思えれば、それが大正解。
誰かが決めたマニュアルの正解なんて、糞くらえ(口悪っ(笑))です。

明日、いよいよ去勢手術ですね。
あずきちゃん、がんばれーーっ!!

No Subject

こんにちは。
私も伝のことではいっぱいいっぱい悩みました・・・
昔は飼い主さんを噛んで、私にも歯を当てて血を流したこともありました。
はじめは「そんなことをする伝が悪いんだ」と考え込みましたが、伝だって噛みたいわけじゃないんですよね。
全部理由があるんですよね〜
噛むことが全部悪い!じゃなくて、どうして噛まなきゃいけなかったのか、ということを考えないといけないんだって、伝に教えてもらいました。
今は、伝の気持ちが少しはわかってあげれる母になれたかな・・・
怜音のことも少しでも理解できるように心をつなげていきたいなって思います。
伝&怜音のお勉強、これからもよろしくお願いします!!

伝と怜音の母さま

そうでしたよね。覚えています。
出会った頃の伝ちゃん、ココロを閉ざしてこっちの声が届かない・・そんな印象がありました。
だけど、父と母の根気と愛情で、今では全く別ワンコに生まれ変わった!

咬むコの多くは、「信用できない!」「やめて!」って言ってます。
そんな彼らにするべきことは、まずは「信用に値する存在になること」「大丈夫だよ」と伝えることであって、「とにかくお利口になれ」じゃないよね・・たとえ褒め言葉とオヤツを使ったとしても。

伝ちゃん、伝と怜音の父母のお家に来ることができて、本当に幸せだと思います。
ワンコたちはきっとみんな、「ここのお家のコになりたい」って選んで来てくれてる˘⌣˘♡
これからも、いっぱい楽しくお勉強しよう~!!

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犬に興味のある方や、しつけインストラクター向けのディープな話題。ブログでは語りきれないGrace的思考のアレコレ。興味のある方はぜひ。(有料記事)

プロフィール

Grace

Author:Grace
ドッグトレーニングインストラクターにして、只今闘病中。乳がんステージⅢbからのサバイバルを目指しつつ、日々想ふことあれこれふわりふわり。

2014/2
7cm大腫瘍発覚
リンパ節転移
ステージⅢb

2014/3 
CVポート埋め込み
抗がん剤開始
FEC×4クール

2014/6 
ハーセプチン+ドセタキセル×4クール

2014/9/29
切除手術(右全摘)
腋窩リンパ節郭清

2014/11/4
ハーセプチン×14クール

2014/12/18
ホルモン治療タスオミン開始
(5年間予定)

2015/1/21
放射線治療25回 50Gy

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